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2009年12月アーカイブ

再生医療の臨床応用に貢献する発見

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 京都大学大学院理学研究科の教授である阿形清和さんらの研究チームが、生物の頭や尾が正しい位置に形成されるメカニズムを扁形動物のプラナリアの実験で突き止めて、8日付の米科学誌「米国科学アカデミー紀要」に掲載されました。プラナリアが正しい位置に頭と尾を再生する「極性現象」は100年以上前に判明していましたが、そのプロセスまでは解明できていなかったのです。この成果は再生医療の臨床応用に貢献する発見といえそうです。

 彼らは、プラナリアが尻尾を形成する過程を観察。細胞の分化などを促すタンパク質「ヘッジホッグ」が、尻尾を形成する分子を発現させることを確認、更にヘッジホッグが作用する過程で結びつく受容体を作る遺伝子も突き止めました。

 そこで彼ら研究チームは、プラナリアの頭部と尾部を切り取って、この遺伝子の働きを阻害する実験を実施したところ、前後両側に尻尾ができる異常な形態になったようです。

 このことから、後方部に尻尾がでるよう、この遺伝子が作る受容体によって再生メカニズムがコントロールされていることが解明されました。

 彼ら研究チームは「脊椎動物にもヘッジホッグやこの遺伝子は存在し、人でも同じことが言える可能性は高い」と説明しています。「臓器を作って移植する臨床応用ができた場合に、体の極性を決める遺伝子の働きを考慮して移植すれば、移植後のがん化などを防ぐことが期待できる」としています。

~米国科学アカデミー紀要より~

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